上原note
2024.12.18
争わない相続の実現にむけて
被相続人が残した財産、債務が争いのもとになって親族間に大きな亀裂が入り不毛の争いが生じてしまうのは何とも悲しいことです。今年2024年に関わらせていただいた相続の案件についても多くの争う案件がありました。
その様な不幸な環境を作らない一番の方法はご遺言の作成です。
もちろん、ご遺言があっても争いが生じること、亀裂の生じる場面はありますが、ご遺言がない場合に比べはるかに少ないことに違いはありません。さらには、ご遺言も遺留分を考慮して書くことで一層その効果は高まります。
高齢の方の中には、「自分が死んだ後のことは勝手にやってくれれば」と考える人が少なからずいらっしゃいます。
しかし、そのために親族間で醜い争いが起き、楽しかった思い出が、言い争いの渦にかき消されてしまいます。
目の前に多額の現金が積まれているのを見せられれば、誰もが心を動かさざるを得ません。「少しでも多く・・・」の気持ちが親族への非難となり争いの導火線となっていきます。
時間の取れる年末のこの時期に改めて考えてみてはいかがでしょう。