上原note
2025.11.26

遺言がないと困る理由

相続で『家族が困らない』ための大切なポイント、それが遺言の作成です。
遺言のメリットは多くありますが、今回は遺言がなかった場合のデメリットをご紹介したいと思います。

  1. 相続手続きが止まる
    ・相続人全員の合意が必要になり、1人でも反対すると分割できません。
    ・連絡が取れない相続人がいるだけで、相続が何年も止まることがあります。
  2. 相続税の特例が使えなくなる
    ・分割がまとまらないと、小規模宅地等の特例や配偶者控除が使えないことがあります。
    ・結果として、相続税が大きく増えるケースもあります。
  3. 不動産が共有になりトラブルに
    ・遺言がないと、不動産は法定相続分で共有になります。
    ・売却や修繕、賃貸のたびに全員の同意が必要になります。
  4. 気持ちや事情が反映されない
    ・介護をした人、家業を継いだ人への配慮ができません。
    ・『不公平だ』という感情が争いの原因になります。
  5. 家族関係が壊れてしまう
    ・相続をきっかけに兄弟姉妹が絶縁することも珍しくありません。
    ・一度こじれた関係は、元に戻らないことが多いです。

遺言は『財産のため』ではなく、『残された家族のため』に作るものです。
遺言があるだけで、相続は驚くほどスムーズになります。

遺言を早めに作成しましょう。


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