上原note
2025.11.19

中小企業の株主の整理

中小企業では、会社の株主の整理が行われていない場合が少なくありません。
特に事業承継の段階では、株主構成が大きな問題となってきます。
生前に対策を講じ、株式の整理をしておきましょう。

株主整理で発生するリスクの典型的なパターンをご紹介します。

  1. 後継者の持株比率が低い場合
    ・ 経営権の不安、親族関係を悪化させる原因となります。
    ・ 後継者に過半(50%超)または特定多数(2/3以上)を集中させる必要があります。
  2. 退職した兄弟・親族が株主として残っている場合
    ・ 将来の対立・買戻しリスクが予想されます。
    ・ 早期に買戻し or 自己株式で整理されることをお勧めします。
  3. 名義株が存在する場合
    ・ 税務調査でチェックされる危険があります。
    ・ 「実質株主が誰か」を明らかにし、名義書換・契約書で整理しておきましょう。
  4. 兄弟が大口株主の場合
    ・ 相続時に分割が困難となり・遺留分トラブルになりやすい。
    ・ 種類株式(無議決権株式)や遺言で株式取得者を明確にしておきます。
  5. 従業員株主が退職後も保有している場合
    ・ 経営リスク、情報漏洩の問題が生じやすいでしょう。
    ・ 退職時の買戻しルール整備が必須です。

株主整理は生前の対策が必須です。


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