融資依頼に際し社長が持つべき心構え
~銀行に「貸してください」とお願いするだけでは融資は通りません~
会社を経営していれば、運転資金や設備投資などで銀行融資が必要になることがあります。
その際、「銀行に何を話せばよいか分からない」「赤字だから相談しづらい」と悩む社長も少なくありません。
しかし、融資を受ける際に大切なのは、銀行に頭を下げることではありません。
社長自身が会社の現状と将来を説明し、「この会社なら返済できる」と理解してもらうことです。
① なぜお金が必要なのかを明確にする
まず銀行が知りたいのは、「何のために、いくら必要なのか」です。
「何となく資金繰りが心配なので1,000万円」ではなく、
- 売上増加に伴う仕入資金として1,000万円
- 機械購入資金として2,000万円
- 入金までの3か月間の運転資金として1,500万円
など、資金使途と必要額を具体的に説明できるようにします。
② 「どう返すのか」を説明する
銀行にとって最も重要なのは、貸したお金が返ってくるかです。
社長は「売上を増やして返します」ではなく、売上 → 粗利益 → 営業利益 → キャッシュ → 借入返済
という流れを数字で説明する必要があります。
利益計画と資金繰り表を準備しておくと、説得力は大きく変わります。
③ 悪い数字ほど隠さない
赤字、売上減少、資金不足など、都合の悪いことを隠したくなる気持ちは分かります。
しかし、銀行は決算書や試算表を見れば多くのことを把握します。
重要なのは、悪い数字そのものよりも、
- 「なぜ悪くなったのか」
- 「現在どのような対策をしているのか」
- 「いつまでに改善するのか」
を社長自身の言葉で説明できることです。
④ 銀行とは長く付き合う
銀行との関係は、融資が必要になったときだけ作るものではありません。
決算後には決算書を持参し、今期の実績、来期の計画、現在の課題、今後の設備投資などを定期的に説明しておきましょう。
銀行にとって、会社のことをきちんと説明してくれる社長は安心できる経営者です。
融資依頼で最も大切なのは、立派な資料を作ることだけではありません。
社長自身が「なぜ借りるのか」「何に使うのか」「どう返すのか」を数字で説明できること。
これが銀行から信頼される第一歩です。
当事務所では、月次決算・利益計画・資金繰り表をもとに、融資に必要な数字を整理し、金融機関へ説明できる資料づくりまでサポートしています。
















