給与を上げながら利益も増やすには
「将来を展望し利益を上げ財務体質をよくしたい!」多くの会社が考えています。
この場合、売上をアップし、経費削減を検討しますが、売上アップに応じて人件費も経費もアップすることが通常でしょう。経費削減は多くの会社が常態として努力しており、人件費削減は社員のやる気を失う可能性が高いからです。
Aの状態で利益のアップの試算をしてみました。
Aから売上・仕入・給与は10%アップ、経費は5%アップとしての試算Bです
この場合、利益は400➡620となり、わずかですが上昇しました。
わずかな利益アップではありますが、ここで注目していただきたいのは「利益に貢献したのは売上総利益=付加価値」ということです。
付加価値(売上-(仕入+外注費)=社内で生み出した価値
付加価値とは、会社が生み出す価値で、単に売上総利益(売上-仕入)と考えるべきではありません。
付加価値が7000➡7700と増加したことによって、財源が確保でき人件費300も経費180も利益220の増加が図られました。給与を上げながら利益も増やすことができました。
社員は給与アップを、会社は利益のアップをと思って互いに反目する構図を聞くことがあります。
しかし、上記のように付加価値をアップすることで、給与も利益もともにアップするのです。
したがって、経営としてどこに意識を置き、重点を置くかといえば、それは付加価値アップということになります。社員と会社がともに手を組んで付加価値アップができれば、人件費も利益もアップ可能となります。
もし、どこに手を付けたらいいか迷っている経営者がいらしたら、この付加価値のアップに注力してみてはどうでしょう。きっといい結果が得られると思います。