上原note
2024.07.17
子会社の赤字を通算する
親会社は黒字だけれど、子会社が赤字になっている・・そんなグループはありませんか。
親会社は、税金をたくさん支払っていて「子会社の赤字分を取り込めたら節税になるのに」と思われている社長さんもいらっしゃると思います。
そのような場合に有効なのが、グループ通算制度です。
グループ通算制度は子会社を含めたグループを1つの法人と認識して、グループ全体で損益通算することができる制度です。
例えば、親会社が黒字であっても子会社が赤字である場合、親会社の黒字から子会社の赤字を差引いて法人税等の金額を計算します。
グループ内に例年赤字を計上する子会社がある場合はグループ通算制度により節税することが可能ですので、節税効果が高いと言えます。
グループ通算制度は大きな会社が利用するものだと思われがちですが、中小法人でも利用可能です。
逆に、資本金等が1億円を超える大法人の場合には、グループ会社に中小法人があったとしても
法人税率の軽減や交際費損金不参入の特例などの中小企業特例が利用できなくなるデメリットもあります。
グループ通算制度の利用は、税務署への承認申請が必要になります。
詳しくは、弊社までお尋ねください。