上原note
2021.09.21
この借入金本当に返せるのか?
「こんなに借り入れしていて本当に返済できるのか?」
今、このような不安を抱えている経営者の方が多くいます
多くの会社がコロナ関連の融資で大量の借入をしました
厳しい審査を通過しなければ受けられないはずの融資が、この2年間は申請するだけで何千万円と下りました。
それも無利息、2~3年間の返済猶予という特典付きです
しかし、その融資も返済しなくてはなりません。
仮に融資金額6000万円、10年返済とすると毎月50万円、毎年600万円の返済をしなくてはなりません。税金を考慮すると年間840万円の税前利益が必要となってきます。
その返済開始が目の前に迫っています。
ではどうするか?
残念ながら借入が消しゴムで消せるわけではありません
会社によって状況は異なりますが、まずは会社の現状を把握することが第一です
- 借入返済額は返済可能な範囲内なのか
- 返済できないのであればいくら足りないのか
- いくらだったら返済できるのか
- 将来1年間の資金繰り表の作成
- 売上の上積の検討
- 原価や経費の削減の検討
- 不用な資産・遊休資産の売却
- 積立生命保険の解約
- 一括支払いを分割支払いに
- サイトの見直し
- 銀行交渉の検討
現状を把握してしっかりした計画を立てること
その計画に従い着実に実行することです
計画に沿ってキャッシュフローをプラスにすることができれば成功です
(税引後利益+減価償却費)>借入返済
この不等号が逆ですと資金残高は減少しいつかは資金ショートになってしまいます
「返済開始までには時間があるからその間に何とかなるだろう」
という安易な考えは危険です
返済開始までに時間のある “今” 動かないと手遅れになってしまいます
資金繰りは会社の存続に関わる問題です
危ないと思ったら専門家に相談することをお勧めします
早期の対策をご検討ください