役員退職金規定のメリット・デメリット

役員退職金については定款に規定のない場合には株主総会決議を要することとされていますが、それでも役員退職金規定を設けておいたほうがいいと思われます。

役員退職金規定を定めるメリット
1. 支給額について会社との間でトラブルを避けることが可能になること
2. 役員退職金の損金算入についての根拠資料となりやすいこと（必ずしも規定通りに損金算入が可能とは限りません）

役員退職金規定を定めるデメリット
1. 規定通りに退職金が支払われなかった場合には、会社に対して損害賠償というリスクが生じる可能性があります

役員退職金規定を設け、税務リスクを回避するとともに株主総会で決議することが望ましいと思います。もちろん、退職金相当の資金的裏付けを有することは言うまでもありません。