上原note
2025.10.15

付加価値の重要性

付加価値 = 売上高 − 外部仕入れコスト(原材料・外注費など)

会社経営において「付加価値」は最も本質的で、かつ持続的成長の原動力となる要素です。

① 付加価値は「利益の源泉」

付加価値とは、企業が投入した資源(人・モノ・金・時間など)からどれだけ新しい価値を生み出せたかを示す指標です。
単に売上を増やすのではなく、「自社がどれだけの価値を社内で創出したか」を示す指標になります。
この付加価値こそが、給与・賞与・設備投資・税金・利益の源となります。

付加価値が高いほど、社員に高い報酬を支払い、再投資ができ、利益も安定します。
逆に付加価値が低い会社は、売上があっても粗利が薄く、社員・顧客・経営者のすべてが疲弊してしまいます。

② 付加価値は「生産性」と「競争力」を測る指標。

会社の真の生産性を示すのは、売上でも利益でもなく「付加価値/人(=一人あたり付加価値)」です。
この指標が高い会社は、少ない人数で大きな価値を生み出している、つまり生産性の高い組織です。

日本の中小企業では、1人あたり付加価値が500〜800万円程度が平均ですが、優良企業では1,000万円を超える水準を維持しています。

この差はそのまま「給与水準」「採用力」「離職率」「経営の自由度」に直結します。

目標ライン:一人あたり付加価値1,000万円以上

この水準を達成できれば人件費率50%と同時に経常利益率10%を両立できる構造となり、長期安定経営と継続的成長が見込めることになると考えています。

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